お知らせ

パトライト社と業務提携を開始しました

作成者: author|2024/10/31

当社は、株式会社パトライトと、ネットワーク制御信号灯などのPATLITE製品と「Actcast」の連携に関する業務提携を開始しました。

業務提携の背景

パトライト社は、生産性向上や注意喚起などに関する情報を可視化する報知機器(シグナリングデバイス)やIoTソリューションを提供する、1947年創業の老舗企業です。顧客の種類は多岐にわたり、自動車、物流・搬送、工作機械、食品、医療、半導体・電子部品、プラント、建設・土木などの産業領域や、警察、救急・消防、鉄道、官公庁・自治体といった社会インフラに製品が導入されています。

このように幅広い用途での活用が進むことで、国内市場においては約70%のマーケットシェアを確立しており、海外においても欧州や北米、中国を中心に売上を伸ばし、国内外ともにシェアNo.1の企業として成長を続けています。なお、2020年には経済産業省認定「新グローバルニッチトップ企業100選」※1に選出されました。

パトライト社では現在、消費電力の低減や製品寿命の長期化を実現する技術とネットワーク通信技術を融合させることで、新市場への進出に挑戦しています。そして、今回の業務提携における「Actcast」との連携は、PATLITE製品の活用可能性を大きく拡げ、新市場進出に向けた取り組みをより加速させるものとなります。

「Actcast」は、様々な空間に大規模に分散配置されたエッジデバイスを遠隔で監視・運用することに長けており、パトライト顧客が属する様々な産業領域における運用実績があります。例えば、「Actcast」とAIカメラ、PATLITE製品を連携することで、AIカメラが撮影してエッジAIで検出した事象を、PATLITE製品による「光」「音」「文字」の報知機能で即時的に表現することが可能です。なお、業務提携にあたって、『連携が容易に可能』『安定した大規模運用が可能』『特定のAI機能に縛られずあらゆる現場に対応可能』の主に3点をパトライト社より評価いただきました。

当社は今後、パトライト社におけるエッジAIの大規模運用を支援するとともに、PATLITE製品の様々な産業領域への導入を通じてエッジAIの社会実装を推進してまいります。

※1「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」について:
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/index.html

取組みの内容

第1弾として、パトライト社製音声対応ネットワーク制御信号灯「NHVシリーズ」と「Actcast」、AIカメラ「ai cast」※2を連携し、要補助者が来訪したことをエッジAIで検出して速やかに光と音、音声で通知する「白杖・車椅子検知」の実装に取り組みます。これにより、駅や空港といった交通機関や公共施設における、要補助者のお困りごとへの迅速な対応や、顧客満足度向上に寄与する効率的な施設運営を支援します。

例えば、「離れた場所で業務している駅員に対し、要補助者が来訪したことを通知」「通路が狭くなっているなど注意が必要な場所で、必要な方に自動で音声案内を流す」といった施策が可能となります。

なお、「ai cast」で撮影した映像はカメラ内でリアルタイムに処理され、クラウドへは送られません。サーバーに送信されるデータには個人を特定する情報は含まれておらず、分析された結果のテキストデータのみです。画像や映像はカメラ内に残らないため、万一の端末の盗難などによるデータ流出のリスクもありません。

※2 「ai cast」について:
https://www.idein.jp/ja/blog/20230221-aicast

今後の展開

今回の業務提携を通じて、下記のような様々なシーンにおける製品の活用可能性を検討します。

  • 駐車場出口のPATLITE製品が歩道側の歩行者状況も検知して光ることで安全を喚起
  • 店内混雑状況をPATLITE製品の色で店外に案内
  • レジの行列を検知して周囲の店員に応援を要請

さらに、エッジAIの検出結果に応じてPATLITE製品が報知するだけでなく、製品そのものにエッジAIを搭載し、報知機器とAIカメラの役割を一台で果たせる製品の開発も検討しています。

▼プレスリリースはこちら(外部サイト:PR TIMESへ遷移します)
Ideinとパトライトが業務提携、報知機器の活用可能性をエッジAIで拡大