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第6回 AI・人工知能EXPO【春】に出展しました

作成者: author|2022/05/29

 今回のブログは2022年5月11日(水)〜13日(金)まで当社がブースを出展した「第6回 AI・人工知能EXPO【春】」がテーマです。
 写真とともに、当社のブースや実際に展示したデモ、ご来場の皆さまの反応についてご紹介していきたいと思います。

「AI・人工知能EXPO」とは

 AI・人口知能EXPOは日本最大のAI技術の専門展示会で、DXの推進や業務効率化を図る製品・サービスが一堂に会する展示会だけあって、製造業・物流・金融・流通など、様々な業界・業種に向けた最新のAI技術(チャットボット・ディープラーニング・自然言語処理・画像、音声認識など)が展示されていました。
 今回は、「NexTeck Week2022春」と題して「AI・人工知能EXPO」とともに「ブロックチェーンEXPO」、「量子コンピューティングEXPO」、「デジタル人材育成支援EXPO」が共同開催されており、3日間通算で2万2,000人以上もの方が来場されたようです。久々の緊急事態措置やまん延防止等重点措置の状況下ではない展示会ということもあり、感染症対策を実施しながら多くの方で賑わっていました

 おかげさまで当社ブースにも沢山の方にお立ち寄りいただき、現場のデータをリアルタイムに解析できる"Actcast"の最新デモを実際に体験いただくことができました。

AIはどんどん身近なものになってきている

 当社ブースにて展示会のメンバーで集合写真

 AI技術に特化した展示会ということで、実際に当社のブースを訪れていただいた来場者とお話ししていても、当社のエッジAIプラットフォーム「Actcast」の特徴である「エッジAI」(※)や「Raspberry Pi」に関して詳細なご質問をいただいたり、技術的な側面でかなり専門性の高いご質問をいただいたりと、今まで出展した他の展示会以上にAIに詳しい方々も多かった印象でした。
 私個人の所感としても、事業者の方で「AI技術の導入を具体的に検討している / すでにAI技術を導入しているがもっと自社の課題解決に合ったものを探している」という方が半年前のAI・人工知能EXPO【秋】と比較してかなり増えているのを実感しました。サービス利用者の立場としても、使ってみたい、こんなことがAIで実現できたらとても良いな!と思う興味深いAI技術がいくつもありました。
 このように、AIの進化や様々な業界への広がりを感じ、当社が目指しているところでもある「AIの社会実装のフェーズ」に向かっている様子も体感できる展示会でした。

※エッジAIについて詳しく知りたい方は、前回のブログ(今さら聞けない ~「エッジAI」とは?~)をご参照ください

当社ブースで展示したデモのご紹介

 今回、Ideinブースでは以下の3種類のデモを展示いたしました。順に詳細を説明していきます。来場者の皆さまには特に、AIカメラを用いた「属性分析(性別・年齢)」のデモが大人気でした!

  • AIカメラ「人数カウント分析」
  • AIカメラ「属性分析(性別・年齢)」
  • AIマイク「音響イベント検知」

展示デモ① AIカメラ「人数カウント分析」

 

 ブース前方に展示していたモニターとAIカメラでは、ブース前の人数をカウントするAI機能のデモを行っていました。画面中央の赤い線を越えた人(矢印方向と逆方向それぞれ)の人数ををカウントできるAI機能です。また、線の場所や形はご希望に合わせて設定することができます。
 例えば、店舗の前や、入り口にこちらのAIカメラを設置することで、時間帯別の来客数や、店舗前を通行している人のうち何割の人が入店するのかを自動で、人の手を煩わせることなくデータ収集することができます。
 ※モニターの左側に見えている緑色の基盤がRaspberry Piです。

展示デモ② AIカメラ「属性分析(性別・年齢)」

 

 ブース中央には画像から人の性別や年齢を推測するAI機能のデモを設置したところ、業界を問わず沢山の方に興味を持っていただきました。写真は、AIカメラの方向を向いている顔に枠が表示され、「Female、30、Mask」など性別、年齢、マスクの有無が表示されている様子です(写真は当社オフィスに常設してある同じデモの様子です)。
 例えば、小売店や商業施設、公共交通機関等に設置することで来場者の年齢や性別を定量的に把握することができます。またエッジAIはエッジ側で解析済の必要最低限の情報だけをクラウドへ送るため、個人を特定せずにプライバシーに配慮した利用が可能です。取得データを元に、購買客と非購買客の差異を把握したり、効果的な品揃えや商品開発を検討したりと、様々なマーケティング施策に活用いただけます

展示デモ③ AIマイク「音響検知」

 

  今回のブースではAIカメラによる画像分析のデモだけではなく、AIマイクによって音を検知し、何の音かを推測するAI機能のデモも展示いたしました。予め学習させたデータを元に521のカテゴリからどんな音かを推測します。
 画像分析に特化しているAIサービスが多い中、「Actcast」はカメラ、マイク、温度計等を搭載したセンシングデバイスを使用して、多様な実世界の情報を収集・活用できるという自由度の高さが特徴です。一般的には安価なデバイスだとAIの処理速度は遅い・精度が悪いというのが連想されるかもしれませんが、当社のActcastはRaspberry Piという安価なデバイスでこのような高度なAIが動気、AI分析の精度も速度も優れていることに驚きの声もいただきました。

パートナー企業様にも製品を展示していただきました

 今回初めての取組みとして当社のブース内に、KDDI株式会社様(当社の株主でもあります)、株式会社ソリトンシステムズ様と共同開発をした「MEC(マルチアクセス・エッジ・コンピューティング)デモシステム」当社と事業提携もしております株式会社クレスト様の「AIカメラ搭載 LEDスタンドサイネージ」も展示いたしました。

 当社は、「MECデモシステム」の中で複数の映像分析ソフトウエア(AI)の開発部分に協力いたしました。この開発は、当社が「Actcast」で培った実用的なアプリケーション開発ノウハウが活用されております。
 「AIカメラ搭載 LEDスタンドサイネージ」は、前述の展示デモ②AIカメラ「人物属性分析(性別・年齢)」とクレスト様のデジタルサイネージを組み合わせたものです。サイネージに表示する内容をAIで分析した属性に合わせて出し分けることで、広告や案内の最適化をするという、とても実用的な活用事例です。

 各製品の詳しい情報については、KDDI株式会社様のウェブサイト、および、株式会社クレスト様のプレスリリースにも掲載いただいておりますので、ご興味をお持ちの方は以下のリンクよりご覧ください。
「第6回AI・人工知能EXPO【春】」Ideinブースへの出展について(KDDI様 法人のお客さま向け ニュースリリース・トピックス)

【リアル店舗の企画から店舗実装、AIカメラによるデータ取得まで一貫したサービス提供を行う(株) クレスト】第6回 AI・人工知能EXPO 2022【春】に製品を展示いたしました(PR TIMES)

 

幅広いニーズに応えることができる「Actcast」

 このように、「Actcast」は”画像だけでなく音声その他様々な用途に柔軟かつ汎用的に利用できる””1台・1日から手軽にスタートできる””低コストで高い精度のAI解析が体感できる””大規模運用でもWEBから一括管理できる”といった、AI導入の際の悩みに一つ一つお応えすることができるエッジAIプラットフォームです。

 今回の展示会においても、AI導入の際に「やりたいことをやろうとすると、どうしても開発コストや導入コストがかかってしまう、一方で予算内では期待しているようなAIによる処理速度や解析結果を得られない」といったところで、導入を具体的に検討しているものの、なかなか実現に至っていないというお悩みを数多く耳にしました。

 当社の「Actcast]であれば、市場で数千円で販売されているRaspberry Piの処理能力を最大限に活用する当社独自のテクノロジーにより、安価なデバイスであっても高速処理・高精度を実現することができますし、導入コストを圧倒的に押さえることができます。また、1日・1台からでもスタートできますので「不安なのでちょっとだけ試してみたい」といった、導入前の実証実験を始める時のハードルも圧倒的に下げられる、という特長がございます。また、「Actcast」は、おかげ様で累計登録台数15,000台を突破、パートナー企業数も140社を超える(2022年5月現在)など、エッジAIプラットフォームとして高い評価を得ており、経験豊富な当社のAI/IoTのプロが課題解決をしっかりサポートさせていただきます。

 AIを活用して自社の抱える課題を解決したいと考えている方は、是非「お問い合わせ」フォームよりお申込みください。