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DXを取り巻く環境とDXプロジェクトの課題

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前回のブログで「日本のDXを促進させたい」という当社の想いと、日本ではまだまだDXが普及していない現実とのギャップについて、そして、DX化が進むために微力ながらもブログを通して当社の情報発信を積極的に行っていく考えをお伝えしました。
今回は、その背景として、2022年現在のDXを取り巻く環境について実態調査を参照しながら、私たちが実際に様々なDXプロジェクトに関わるなかで感じている課題をまとめてみました。

DXが求められている社会的背景と現状のギャップ

「データ経営」を実現させるためのAI、IoT導入

図1_ブログvol2
図1 DXに成功したと認識している回答者の割合

日本企業のDX取り組み実態調査によると、年間売上1,000億円以上の日本企業において「DXに成功したと認識している」のはわずか約7%であることが分かりました(図1)。

データ経営は市場が加速度的に変化するなかで競争力を維持し新たな価値を生み出すために非常に重要だと考えられており、AI、IoTなどのデジタル技術の導入は業種問わず喫緊の課題となっています。
データ経営をするためには、当然ながらその元となるデータが必要となります。これまでウェブの世界ではごく当たり前に個人の属性や閲覧履歴等のデータに基づいた分析が行われてきたように、AIやIoT導入を進めることでリアルな世界においても様々なデータが取得できるようになります。

これらAI・IoT技術の活用の効果は、利用者の利便性を劇的に高めることに限りません。データが取れるようになることでサービス間の連携が可能になったり、新規事業の創出につながったりとビジネスモデルの変革、つまり、DX(Digital Transformation・デジタルトランスフォーメーション)の推進も可能にします。

なぜ日本のDX成功事例はまだ少ないのか?

図2_ブログvol2

図2 DXの成功と失敗の分岐点

DX成功に至る道のりにはどのような課題があるのでしょうか?
同調査では、DXの成功と失敗の分岐点は、「全社員へのデジタル教育」、「デジタル知見を有した経営陣による意思決定」、「デジタルとビジネス・業務知見を有した推進組織の組成」の3つであると述べています(図2)。

DXの導入はデジタル技術の選定検討から実施、運用まで多岐に渡るため導入ハードルが高いということに加え、その大前提として企業のビジネスモデル自体の変革を求められるというこれまでとは全く異なるレベルでの難易度の高い変革が必要となるのです。

私たちも実際に様々なDXプロジェクトへの関わりを通じて、このようなギャップを生む理由の一つとして「AIの分かりづらさ」や「AIに対する過度な期待」が挙げられるのではないかと実感しています。

DXプロジェクトで大切なこと

そもそもAIではどんなことが可能で、逆にどんなことが難しいのか?
DXプロジェクトを成功に導くために、現状の把握、課題の認識、目指すゴールをプロジェクトのメンバーで共有しておくことはもちろん、AIの正しい知識や活用方法を踏まえながらプロジェクトを進めていくことがとても大切です。

AIには得意なこととそうでないことがある

「AIで何でも解決できますか?」
お客様からこのようなご質問をいただく場面はよくあります。
当然ながらAIで何でも解決できるわけではありません。
AIが得意とする分野とそうでない分野もあります。

例えば、AIが活躍しやすいものに繰り返しの単純作業(プロセスが固定化されているもの)やこれまで属人化していたものをの数値化できるような業務を技術によって改善するといったことがあります。

単純作業をAIによって自動化し、人は人がやるべき仕事にフォーカスすることができますし、時間や量といった観点で人の能力を超えた成果が求められている場合もデジタル化することで効率化を図ることができます。

つまり、AIの導入が課題解決の最適解である場合もあればそうでない場合もありますので、私たちは、まずはお客様が何を課題として捉えているかをお伺いし、その課題解決にAIの導入がフィットするのか、課題解決にAIを役立てるにはどういうアプローチがあるのか、といったところからご相談させていただくようにしています。

「AIの精度はどのくらいですか?」
AIの精度に関するご質問もよくいただきます。
AIの精度に対する期待値の認識を合わせておくこともプロジェクトを円滑に進める上で非常に重要です。

例えば、AIカメラで年齢や性別を推測するAI機能を考えてみましょう。
人が外見だけでその人の正確な年齢を当てるのが難しいように、AIでも正答率(精度)100%は難しいです。解決したい課題によってAIに求める精度も変わってきますし、必要なデータも異なります。
こうした期待値の認識齟齬が起こらないよう、私たちは、過去データやデモデータをもとに精度について事前にご説明するだけでなく、簡易的なPoC(実証実験)をお客様とともに行うことで実際に精度も含めてAIを体感していただいた上で導入をご検討いただけるようにしております。

高度なプロジェクトを遂行できるIdeinの強み

このようにAIには得意なこととそうでないことがある一方で、その機能も日々進化しています。ビジネスの課題が企業によって様々であるように、AIを用いた解決策もプロジェクト毎に様々な可能性があると考えます。
また、AIの専門知識も踏まえて、DXプロジェクトで実現したい具体的なゴールを明確にしていく必要もあります。

当社には世界トップレベルのエンジニアに加え、経験豊富な事業開発スタッフ(営業&AIエンジニア)がおり、チーム一丸となってお客様のDXプロジェクトの成功をサポートいたします。
AI機能の効果的な活用のご提案やAIのカスタマイズ・新規開発、導入・運用支援に至るまで、お客様のご要望や解決したい課題に沿って柔軟に対応いたします。
最適なアプローチをご提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

今回のブログでは、DXを取り巻く環境とDXプロジェクトの課題について、今私たちが考えていることをお伝えしました。
今月末の3月30日(水)の当社主催ウェビナーでは、様々なAI機能の事例を取り上げながらDXや現場のAI分析のリアルをお話しいたします!
DXの最新情報やDX戦略に興味をお持ちの方は是非ご参加くださいませ。

日時:3月30日(水)15:00 - 15:45 ※事前登録制、無料
場所:オンラインセミナーツール (Zoom)
お申込みページを開く (Peatix)

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お読みいただき、ありがとうございました。

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